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英文ライティング・日英翻訳 監修者からのメッセージ

監修者:塩川 春彦(テキスト1〜4)
M.A. in TESOL(修士、英語科教育学)。所属学会は全国英語教育学会、日本時事英語学会、大学英語教育学会など。著書に『現代英語教授法総覧』(大修館書店、共著)、文科省検定高校英語教科書 『Unicorn English』シリーズ(文英堂、共著)、『The Real World Today - 世界を読む』(桐原書店)、『20 Steps to Critical Writing - 発信するパラグラフ・ライティング』(桐原書店 1996年、共著)など。

「日英実務翻訳コース」は、日英翻訳家になりたい方、または英文ライティングを必要とする方のための入門講座です。

“英語のリーディングは辞書や翻訳ソフトの助けを借りながらある程度できるけれど、ライティングとなると途方にくれてしまう…”という方は多いのではないでしょうか。
かろうじて英文らしきものを書いても、それが語順や文法の間違いばかりであったらコミュニケーションが成立しません。そこが、聞き返し、言い直しができるスピーキングとは違うライティングの怖さです。

かと言って、高校時代に戻ったつもりになって文法の学習を兼ねた和文英訳の練習をすればよいというものではありません。
プライベートな e-mail ならともかく、ビジネス、科学技術の世界でのライティングでは広く受け入れられているパターン、書式やルールに従って書くことが求められますが、そういった文章作法を学校で学んだ人は非常に少ないでしょう。市販のビジネス文例集や技術文書実例集を買ってきたとしても、実際に自分が書きたい英文のモデルがいつもそこに見つかると考えるのは非現実的です。

ですから、これからライティングを基礎から学びたいという人は、

  • (1)一文一文を“正確”かつ“簡潔明瞭”に書く力を養うこと
  • (2)ビジネス、科学技術(実務、学術)の世界で求められるライティングの理論、文章作法を系統的に学ぶこと

の2点が必要です。

(1)は「センテンス構成能力」、(2)は「ライティング理論」と言っていいでしょう。
ところで日本の英語教育では、(1)は単に文法知識と同義のように扱われ、正確さはともかく簡潔明瞭な表現を教えるという視点は不十分でした。(2)は大学以上で必要に応じて学ばれるべきですが、上級者の個人的努力に委ねられ、入門者に適したテキストは編纂されてきませんでした。
いずれにしても、この2点とも一朝一夕に成し遂げられることではなく継続的な学習と訓練が必要です。

「テキスト1〜4」では、センテンス構成能力については文法知識の確認をしながら基礎力の養成をします。ただし、単に受験参考書をもう一度開かせるようなことではなく、実務の世界で使われるような例文を使って文法知識の確認や和文英訳練習をします。
ライティング理論については基本的なルールや考え方、パラグラフ構成法、文書フォーマットのモデルを概論的に学び、実際に文書作成演習を行います
そして、いずれの能力達成度についてもネイティブのプロのライターによる添削指導があります。

「テキスト1〜4」を学ぶことによって、実務や学術で必要なライティングの能力と知識について目指すべき道筋が見えてきます
その後は、「テキスト5〜6」で日英翻訳のテクニックやノウハウを学び、ネイティブによる添削指導を受け続けることによってプロフェッショナルなライティング・日英翻訳スキルを身につけることができるでしょう

監修者:佐藤 洋一(テキスト5〜6)
国際基督教大学教養学部理学科卒業後、東京工業大学大学院修士課程を修了。大学在学中から、論文・特許などの翻訳を始め、翻訳会社勤務を経て、フリーの実務翻訳者として独立。長年、翻訳学校講師を務め、数多くの翻訳家を育てている。『BASIC800で書ける!理系英文』(ソフトバンククリエイティブ)や『はじめての理系英語リーディング』(アルク)、『詳解 技術英文大全』(オーム社)など、著書・訳書も多数。「実務翻訳ベーシックコース」「英日マルチジャンル翻訳コース」監修・執筆。
一般に、実務系や技術系の英文を読むことはできるが、書くことは苦手だと考えている人が多いようです。

ところが実際は、実務翻訳で扱うような英文の多くは、一般的な英語の延長にあり、一部の専門用語を除いて、それほど特殊な文法や用語を使用するわけではありません。
正しい英文を書くために必要なのは、多数の例文を丸暗記したり、語彙(ボキャブラリ)を増やしたりするだけのような、詰め込み型の学習ではありません。
むしろ、平均的な日本人がすでに習得している英語力をベースにして、自在に英文を組み立ててゆく発想法を身につけることが大切だと思います。

この講座の「テキスト5〜6」は、一般的な英語力をもつ日本人が、英語を母国語とするネイティブに通じる正しい英文を素早く書くための日英翻訳のノウハウをまとめたものです。
日本人が英文を書く際に陥りやすい問題点を取り上げ、正しい英文を書くためのコツ(発想法)を数多く紹介しています。

本来、実務翻訳の学習法は、その人のレベルに応じて千差万別だと思いますが、「テキスト1〜4」で学んだ英文ライティングの基本ポイントをベースにして「テキスト5〜6」に取り組めば、学習の効率は格段に上がるでしょう

また、一般的に英文を書く能力が向上するにつれて、英文を読む力もアップするものです。
そうなると、今度はネイティブの書いた英文ドキュメントを読んで、それらを自分の書きたい英語表現に素早く利用できるようになります。
この講座では、これを「英借文」のテクニックと呼んでいます。

加えて、実務翻訳の学習においては、ある段階に達すると、英語を通して日本語の読み書きの能力が高まるという意外なメリットもあります。
それは、良い英文を書くためには、その英文の元となる日本語の文を正しく読む必要に迫られるからです。

実務翻訳の世界は大変奥が深く、勉強すればするほど面白くなってきます。
「テキスト5〜6」および別冊の「重要例文集」では、さまざまなコラムやワンポイントアドバイスを通して、筆者が日頃感じている実務翻訳の魅力についてご紹介しています。

この講座を通して、日英翻訳を学ぶ楽しさの一端を感じ取っていただければ幸いです。