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英日翻訳 監修者からのメッセージ

実務翻訳の学習を志す皆さまへ

監修者:佐藤 洋一
国際基督教大学・教養学部理学科を卒業後、東京工業大学大学院・修士課程を修了。在学中から、論文などの翻訳を始め、翻訳会社を経て、フリーの実務翻訳者として独立。長年、翻訳学校講師も務め、数多くの翻訳家を育てている。『はじめての理系英語リーディング』(アルク)や、『詳解 技術英文大全』『科学技術英語論文 英借文用例辞典』『医薬英語論文 英借文用例辞典』(オーム社)など、著書・訳書も多数。
実務翻訳を学ぶにあたって一番大切なことは何だと思いますか。
英語力? 日本語力? それとも専門知識や論理的に考える力でしょうか?
正解はどれでもありません。
ネイティブ並の英語力があっても、すぐに実務翻訳者になれるわけではありません。
どんなに立派な日本語の文章を書けても、英語を直訳するだけではプロとして通用する訳文にはなりません。
論理的に考える力や専門知識も大切ですが、それだけでは不十分です。

正解は、「整理整頓」(clearing and ordering)の能力です。
「整理」(clearing)とは、不要なものを処分し、必要なものを残すことです。
「整頓」(ordering)とは、データや情報を系統立てて並べたり、分類したりする作業です。
それによって情報が見やすくなり、時には従来にはなかった新しい視点が得られます。
いずれも翻訳の学習において不可欠な姿勢です。
科学研究においても、膨大な数の実験データをきちんと整理し、意味のあるデータ(significant data)とゴミのようなデータ(garbage data)に区別する必要があるのです。

翻訳の学習も同じです。
多くの翻訳者は、長年の実務経験に基づいて、正しい翻訳の仕方についての結論、または仮説を自力で発見するわけですが、そこでも膨大な情報の整理整頓が必要になります。
その際に大事なことは重要情報を見抜く眼です。

本コースのテキストは、これまでの仕事の中から、重要と思われるポイントのみを整理整頓して編纂しました。
すなわち、私の過去30年余りの実務経験から得た翻訳テクニックのエッセンスを凝縮してお伝えするものです。
そのすべてが「訳出上のポイントを見抜く」という1点に集約します。
本コースでぜひその真髄をマスターしてください。