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日本語訳 Page1

リチャード・ギアとダイアン・レイン、この二人が再共演を果たしたのは、ニコラス・スパークスによるベストセラー『最後の初恋』。いくつになっても運命の恋に出会えることを知る男女を描く。

「『最後の初恋』は人生に第二幕があることに気づく人々の物語なんだ」監督であるジョージ・C・ウルフは語る。この演劇的なコメントは、舞台演出家・脚本家・プロデューサーとして2回のトニー賞に輝き、そして本作『最後の初恋』で本格的な映画監督デビューを果たしたウルフらしい言い回しだ。「人生も半ばすぎ、さまざまな決断や選択を繰り返していくうちに、良かれ悪かれ、その結果が絶対だと思い込んでしまうことも多い。つまり、『所詮、私の人生なんてこんなもの』と舞台に幕を引いてしまうような感じだよ」

「でも、『真実の愛を見つける』という夢は25歳で終わるわけじゃない」とプロデューサーであるデニーズ・ディ・ノヴィ。「人は常に新しい興味や魅力を発見しつづける。人生の後半に運命の人と巡りあう、なんてことも別に特別なことじゃないんだ。運命の出会いまでには時間がかかるし、思いがけずってこともあるからね。それが『最後の初恋』からのメッセージであり、多くの人が共感を覚え、勇気づけられるテーマだと思う」

原作はニコラス・スパークス、『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』『奇跡を信じて』で記憶に残るベストセラー作家だ。彼は『最後の初恋』を作家としての原点に立ち返った作品だと感じているという。「嵐、取り残された砂浜、ともに癒しあっていく傷ついた男女…こうした環境のなかでは、さまざまな感情が生まれるんだ…喜び、悲しみ、怒り、落胆、情熱、そして苛立ちや忍耐とかね」

ポール演じるリチャード・ギアは本作を「大人のためのラブストーリー」と表現する。『最後の初恋』はリチャード・ギアとダイアン・レインにとって3度目の共演作。25年前、フランシス・コッポラの『コットンクラブ』で向う見ずな恋人役で初共演。2002年話題の映画『運命の女』で結婚生活に悩む男女を演じたことは記憶に新しい。

共演の相性について、ギアとレインは笑いながら冗談を言い合った。プライベートで熱愛中の俳優たちが、どういうわけかラブシーンにそれがうまく表れない例を引き合いに出し、レインはこう続ける。「リチャードと私はこういう俳優たちとは正反対なの。私たちは隣にいても、少しもドキドキしないのよ」その話にギアが合いの手を入れる。「そう、現実の僕らには恋愛感情は全くない。ゼロ以下。なのに、映画を見れば愛を感じることができる。これは奇跡だよね」

冗談の後、ギアはこう付け加える。「我々の友情は長年に渡って厚い信頼を築いてきたんだ。彼女と共演することは楽しいよ」二人の関係はまるでポールとエイドリアンのよう。『コットンクラブ』の頃と今を比べて、俳優としても個人としても、信頼は深まっているとギアは確信する。「役を演じるうえで重要なのは、出会った瞬間から激しく見つめあう若者の話じゃないってこと。この作品にはためらいながら見つめあうシーンがたくさんあるけど、この芝居は作品に対しての深い理解があってこそなんだ。見れば、わかってもらえるはずだ」