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株式会社トランネット 取締役社長 中原絵美氏 インタビュー

今回は、出版翻訳をお仕事としたい方へのサポートとしてDHCが提携している(『トランネット出版翻訳サポートシステム』)、出版翻訳会社大手の株式会社トランネット取締役社長・中原絵美氏にお話を伺いました。

Q 中原絵美氏プロフィール
A 株式会社トランネット取締役社長

青山学院大学国際政治経済学部卒業後、翻訳コーディネーターとしてトランネットに入社。以降、400冊以上の翻訳書を担当。

Q 株式会社トランネットでは、どのような翻訳事業に携わっているのですか?
A 小社は出版翻訳を専門とする翻訳会社で、出版社から翻訳をご依頼いただいた書籍と、翻訳者会員のマッチングを行っています。マッチングの方法は、インターネットを使った出版翻訳オーディション、Job Shop(公開トライアル)、非公開のトライアル等さまざまですが、全体で2000冊以上の翻訳実績があります。
原書の言語として最も多いのは英語ですが、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語といった言語の出版翻訳も承ります。
Q 近年の訳書では、どのようなジャンルが人気でしょうか? ヒット作などもお教えください。
A 近年小社にご依頼いただいたなかで一番のヒット作は、可愛い装丁の自己啓発本です。『ハリー・ポッター』シリーズなどの社会現象を巻き起こすようなフィクションを除けば、翻訳書で最も読まれているのは、ビジネスや毎日の生活に活かせる「ヒント」のあるノンフィクションではないかと思います。
また、医療研究の最新の知見や、AIやベーシックインカムといった新しい技術や概念を扱う本も毎年コンスタントに翻訳されています。「手軽な情報」がインターネット上に溢れているからこそ、こうしたジャンルでは内容がきちんと編集され、濃い情報が詰まっている「書籍」が必要とされていると感じます。
子供向けの書籍が各国で売り上げを伸ばしていることもあり、学習漫画や絵本、図鑑などのご依頼も増えています。特に図鑑は、日本語オリジナルでいちから作ろうとすると大変ですから、出版社が、いい原書を探して翻訳しようと思うのも当然かもしれません。
Q 株式会社トランネットでの出版翻訳はどのようなプロセスで進むのでしょうか?
A 出版社から翻訳をご依頼いただくと、まずは、出版翻訳オーディション、Job Shop、もしくは非公開のトライアルで翻訳者を選びます
各案件には担当コーディネーターがつき、翻訳開始から書籍の完成までサポートいたしますので、書籍翻訳のご経験がない方にも安心して挑戦していただけると思います。翻訳中は、章ごとなど何度かに分けて訳文をご提出いただき、コーディネーターが読みづらいところやわかりづらいところをマークしていきます。このマークをご参考に、翻訳者に全体を通して推敲していただいたあと、出版社に訳文を納品します。
納品後、ゲラ校正や、編集者からの確認事項への対応といったプロセスを経て、校了を迎えれば、あとは書籍の発売を待つのみです。
Q その中で、トランネット会員はどのように関わることがあるのですか?
A 大きく分けて3つあります。
まずは「概要作成」です。「概要」は、海外の最新書籍の情報を国内の出版社にご紹介するための資料で、書籍の主だった内容や特徴をA4で1〜2枚にまとめていただきます。
次が「リーディング」で、原書を読み込み、その内容をA4で10枚程度に要約していただきます。このリーディングレジュメは、出版社の編集会議の資料などになります。
最後が「書籍翻訳」に関わるお仕事で、翻訳はもちろん、翻訳チェックをお願いすることもあります。
Q トランネット会員になると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
A まずは、お好きな書籍の出版翻訳オーディションやJob Shopに自由に参加していただけることです。書籍の翻訳に挑戦してみたいけれど、どうやって始めればいいかわからない、実績がないという方は、是非トランネットを「出版翻訳への入口」としてご活用ください。
オーディションでは、課題ごとに訳例と解説を全会員へ配信していますので、学習教材としてもご利用いただけます。 また、日本に住んでいない、出版社へのコネクションがない、普段は別のお仕事をなされているなどで、出版社へ企画の持ち込みなどができず、翻訳のお仕事が獲得できないという方にも、小社を通して出版翻訳に関わっていただけると思います。
Q 出版翻訳オーディションでは、特にどのようなスキルが求められますか?
A 言うまでもないことですが、まずは原文を正確に解釈することが大切です。勢いで読み流さないで、少しでも引っかかるところがあれば、しつこく調べてください。
きちんと解釈できたら、次はそれを正しい日本語でアウトプットしましょう。主述のねじれ、単語や慣用句の意味の間違い、誤字脱字、といったことはよく見られます。
そして最後に、「読みやすいかどうか、対象読者層にあっているか、要求されている訳文になっているか」をよく確認してください。
Q 出版分野の翻訳者になるためには、どのような点に注意して学習するといいでしょうか?
A 幅広いジャンルに興味を持つこと、アンテナを張ることがとても大切だと思います。
「専門分野」をもって出版翻訳をされている方もいらっしゃいますが、小社の会員の方は、いろいろなジャンルの書籍に挑戦されることが多いです。翻訳しながらそのジャンルを勉強していく、ということもよく起こります。「知らないから敬遠する」のではなく、「これを機に調べてみよう」という好奇心は、出版翻訳をやるうえでの大きな武器になります。あまり詳しくない分野、新しい分野を訳すときは、是非、関連書を2、3冊読んでから訳してみてください。
Q 最後に、出版翻訳での仕事獲得を目指す方々へのメッセージをお願いします。
A 実務翻訳(産業翻訳)に比べると、出版翻訳は「作業量に対する報酬」という意味ではかなり厳しいかもしれません。しかし、たとえノンフィクションでも、書籍の中には「物語」があります。その物語を訳す楽しさは実務翻訳にはないものだと思いますし、表紙に自分の名前がある本を書店で見つける感動は、出版翻訳でなければ味わえません。自分の苦労の結晶が「本」という形で手元に残る出版翻訳に挑戦するお手伝いを、させていただけたらと思っています。

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